うぃるるん滞在記

-5日目- 闇の依頼①

今朝も何事もなく、いつものように馬鹿な話を友人としたりして過ごした。
イフリートについたのは日暮れ前、受付嬢へのアプローチをあっさりと避けられ
疲れた体を休めるためにベッドに倒れこむ。

俺がここゲフェンを離れないのには2つ理由がある、一つは友人は多いこと。
もう一つは・・・・。

「・・・・・・ドアの前の奴、なんか用か?」
妙な気配を感じて、目をつぶったままドアに向かって話しかける。
ギィっという音を立てて少しずつドアが開かれた。

黒ずくめの男が中にゆっくりと入ってきた。
「依頼をお願いしたい。ターゲットは写真の男だ」
・・・・これが2つ目の理由、俺の裏の顔は暗殺者だ。依頼さえあれば・・・・誰でも。

「写真を見る前にいっておくが、俺は女子供は殺さない、後報酬は高いぜ?」
「クックック、わかってるよウィルの旦那、アンタじゃなけりゃこの仕事は無理だ」
「ならいい、写真を見せな」

横になったまま写真を受け取り、もう暗くなった外の月明かりに照らす。

―――そこに写っていたのは――かぅだった。

「おや?知り合いか?」
どうやら表情が少し崩れていたらしい、まったくプロがなにやってんだか。
「いや、見たこと無いな。こいつを殺す理由は?」
「聞く必要があるのか?」
「俺は自分がやる仕事は納得したいほうなんでね。」
「クク、人が人を殺したい理由なんて恨み以外あるまい?」

「恨み・・・ねぇ」
「そんなことはどうでもいい、殺ってくれるのか?どうなんだ」
「まぁ、仕事だからな。・・・・・・・と、いいたいとこだがパスだ」

男が椅子から立ち上がる、声には出していないが驚きと怒りの表情が見て取れる。
「ウィルとあろう者が怖気づいたってのか!?」
「もう夜も深い、大きな声をだすんじゃねーよ。ま、どうとでも受け取ってくれ」

「ッチ、この世界で有名な殺し屋がこんな腑抜けだったとはな」
「まぁいいさ、別に殺し屋はあんた一人じゃない」
「俺じゃなきゃ・・・その仕事は無理だぜ?」
「ハハハ、あんまり自分を過大評価するのは考え物さ。この世界は広いのだよ」
そう言葉を吐き捨てて、男は部屋から出て行った。

「――馬鹿だな、俺があいつを殺させないから俺以外じゃ無理なんだよ」
そう呟いて、眠りに落ちた。

依頼主を見てる、ターゲットも分かってる・・・となると当然俺も狙われるな。
やれやれ・・・・メンドクサイことになりそうだ。
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by will-gurakoro | 2006-05-02 08:59 | 小説
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妄想100%の小説をメインに細々と・・・・
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